EPISODE:02
ピアノブラック


ピアノ以上に、ピアノらしい美しさ。
「ピアノブラック」 とは、ピアノの表面のような光沢のある上質な質感を意味する言葉です。クミ化成のピアノブラック・シリーズの特徴は、透明なPMMA材(=アクリル樹脂)に着色してから成型するため、塗装レスである点です。光を通すPMMA材を採用することで、光を全反射してしまう従来の塗装によるピアノブラックでは得られない、深みのある高光沢を実現しています。ピアノブラックの技術は、外装部品のサッシュガーニッシュなどに活かされています。

高光沢でヒケレス。
ピアノブラックを支える独自製法。
従来の樹脂インジェクション成形では、製品の裏面に補強リブなどの厚肉部分を設けると、冷却工程で生じる樹脂の体積収縮の影響により、意匠面に 「ヒケ」 と呼ばれるくぼみが発生してしまうことが長年の課題でした。当社独自の特許製法である「KISS成形」では、冷却時も意匠面を金型に密着させ続けることで、ヒケのない成形を実現しています(従来とは逆に、ヒケは厚肉部分がある裏側に発生します)。同時に、高い転写性が得られるため、ピアノブラックのような外観表現を行う上で最適な成形技術と言えます。



美しさを追求する以上、妥協はしない。
ピアノブラックは、外観の美しさが特徴の部品なので、少しでも傷や意匠面にヒケが見つかった製品は出荷できません。サッシュガーニッシュを生産する工場ではロボットアームの先端に取り付けたカメラで約40箇所を撮影し、コンピューターによる自動解析で品質確認を行っています。検査を終えた製品は、梱包や輸送の段階で傷が付かないよう、その場で保護フィルムが掛けられます。人の目による確認には限界があるため、QA機器を積極的に活用し、品質管理に役立てています。

自動車部品の枠を超えて。
その先に広がる世界を見据えて。
これまで外装部品を中心に展開してきたピアノブラック・シリーズですが、その高い意匠性を活かして、近年は内装部品にもラインナップを拡げつつあります。また、モビリティにリビングのような居心地の良さが求められる昨今の市場動向の変化を踏まえ、自動車産業の枠を超えて、家電や住宅設備に関わる領域にも技術転用を検討していきたいと考えています。今後も、KISS成形の強みである「美しい意匠性」を活かし、クミ化成にしかできない製品の提案を加速させていきます。



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